2011年11月16日

第11回西三河朝会開催記録

11月12日に第11回西三河朝会を開催しました。
1人の方に参加いただき、主催者と2人読書会となりました。ご参加いただきありがとうございます。



今回の課題は、ガブリエル=バンサン「アンジュール」。初めて絵本を取り上げました。

アンジュール―ある犬の物語
ガブリエル バンサン
ブックローン出版
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ピックアップ
・事故が起きるシーンで、犬は意図的に飛び出したのだろうか? 事故のシーンはなぜ描かれたのか?
・犬と人間の関わり、コミュニケーションの限界やずれについて表現しているように感じた。
・犬とのコミュニケーションをいかにとるか、「犬目線」が必要なのではないか。
・オビに「感動の一冊」とあるが、それには納得できない。確かにこの本は読んで心が動く。しかしそれは一般的に言われる「感動した」とは違う。
・感動の本来の意味には、ポジティブさもネガティブさもないように感じる。「感動=ポジティブ」ととらえられがちだが、「感動=ネガティブ」でもよいのではないか
・最後に少年と犬が出会うシーンは、解説にあるように「心にぽっと火がともる」とはならない
・犬と出会った少年の顔が、笑顔から少し困ったように変化している、順を追うごとに暗くなっていくのはなぜか
・「少年が犬を迎えに来た」というイメージの方がしっくりくるのではないか
・絵のデッサン力に圧倒されて、中身にまで至らない人が多い気がする
・「感動の一冊」と書かれると、感動を得ようとしてしまう
・感動がお金で買えるようになったことがいいのか悪いのか…

「アンジュール」は絵だけで言葉のない本です。まずは絵のすごさに圧倒され、読んで感じたことを話すことで、より深く絵本の世界に入っていけたと思います。

11回目も無事終了することができました。ありがとうございました。
posted by sazanami at 10:06| 開催記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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