こんかいは「ひとり読書会」でした。
今回の課題は、頭木弘樹「絶望名人カフカの人生論」。
カフカをきちんと読んだことはないのですが、それでもこの本を読んで、なぜカフカが偉大な作家と言われるかがわかりました。
カフカの絶望や不安。そこにはまるきっかけには、自分が理解できるものも少なくありません。
おそらく、きっかけ自体は思い当たる人、カフカと同じことで不安になったりする人も多いはずです。
しかしカフカの絶望ぶりはすごい。言い方は変かもしれませんが「絶望を極めた人」なんですね。
カフカは絶望をここまで極めることができた、だからこそこれだけ世に残る作品が書けたのだと思います。
カフカの小説も、手紙や日記もちゃんと読んでみたくなりました。
カフカのように絶望しなくても (する必要もないと思いますが)、落ちこむ時にはちゃんと落ちこんだ方が健康にはいいですよ。沈んだ時には、沈むだけ沈んで、底をしっかり蹴った方がちゃんと浮上できるし。
ところで本書のオビに「今までになかった"絶望の名言集"!」とありますが、同じテイストの名言集としては、これに先んじて「心にトゲ刺す200の花束―究極のペシミズム箴言集」がありますね。主催者はこれを友人に借りて読みましたが、お薦めの名言集です。
心にトゲ刺す200の花束―究極のペシミズム箴言集
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